売却時における買取のメリット・デメリット
土地を売却する場合、仲介(媒介)と買取という2つの依頼方法があります。買取とは、不動産業者に土地を買取って欲しいという依頼です。不動産業者が直接土地を買取、その土地を再度販売することで利益を出します。ここでは、市街化調整区域の土地の売却における買い取りのメリットとデメリットをご説明致します。
売却までの時間が短い!
買取を依頼する場合の最大の目的は「早く売れる」という事だと思います。市街化調整区域の土地は市街化区域の土地に比べ、建築が出来ない、住宅が建たないといった制限があるため、そもそも買い手が少ないことは否めません。そのため、一般的に売却までの時間が多くかかる傾向にあります。安くしたからといって、直ぐに売れるとは限りません。売却に出して直ぐに売れるケースもありますが、1年以上も売れない物件は珍しくありません。買取であれば、物件調査や手続きにかかる時間を除き、直ぐにでも売却が可能です。
買取価格は安くなる場合が多い
買取った不動産業者は、改めて商品として売り出します。当然、買取った値段に利益を上乗せして。従って、買取価格の査定は一般的な相場に比べ安くなってしまいます。市街化区域内の土地に比べ、市街化調整区内の土地は「長期間売れずに不良在庫になる」リスクが高くなります。そういったリスクを加味して査定せざるを得ません。
結果としては、買取の方が高くなるケースも
では、必ず買取の方が安くなるのか?というと、そうではありません。前述のように、市街化調整区域の土地は、「売り出したが思うように売れず値段を下げた。」というケースも少なくありません。結果として、業者に買取って貰った方が「高く売れた」というケースも出てきてしまいます。
【仲介と買取どちらがいいの?】
市街化調整区域の土地を売る場合、仲介にするか買取にするかは、売主の悩むところだと思います。仲介(媒介)と買取のメリット・デメリットを理解した上で、売主様のニーズ・状況等を考慮してご依頼下さい。どちらにするかを含め、お気軽にご相談頂くことをお勧め致します。